今回は、キッチン編です。
ガスコンロ、包丁、熱湯、ガラス製品など、火元や割れ物が集まるキッチンは、家の中で最も危険なエリアと言われ、二次災害を起こしやすい場所でもあります。
日頃から・・・
「家を綺麗に保っているか?」
「地震対策は取られているか?」
もしもの時に命を守ることに繋がります。
災害時に掃除ができていないキッチンこそ、少しでも安全にしておくことが大切です!
キレイにし、キッチンにあるものなどを見直して、自分を守りましょう!
まずは、キッチンの防災掃除から始めてみましょう。
防災掃除として3つのポイントをご紹介します。
1、キッチンの避難経路を見直す
1番始めに見直したいのは「避難経路」です。
キッチンにいる時に被災した時、どこから逃げるか想像してください。
キッチンの奥にいてもスムーズに避難することはできますか?
特に冷蔵庫や食器棚は200kg以上になることもあります。
それらが避難経路を塞いでしまった時、逃げ遅れてしまわないように冷蔵庫や食器棚は台所の出入り口付近に置くのを控えましょう。
また、冷蔵庫や食器棚の上を拭き掃除する際に「転倒防止器具」を設置するなど、ちょっとした対策も自分を守る重要なポイントです!
2、コンロまわりを清潔に保つ
地震の二次災害として挙げられるのが「火事」です。
2番目のポイントはその二次災害となる火事を防ぐための対策です。
阪神淡路大震災が起きた際も朝方でキッチンで火を使う人が多かったこともあり、火災による被害も深刻なものとなってしまいました。
ガスメーターは、震度5度以上の地震発生時やガスが多量に流れた時などに、ガスは「自動的停止する仕組み」になっています。
「火の始末」はガスメーターに任せ、地震のときはまず第一に「身の安全」を確保しましょう。しかしながら、普段からの注意は必要です。
◉ガス機器の周りには布製の道具など燃えやすいものは置かない
◉上からものが落ちてこないようにしておくことが大切
頭より上の棚には、大きい鍋や割れ物はおかないようにしましょう。地震の揺れで転倒、落下した場合、火災に繋がることが考えられるからです。また台所の油汚れをそのままにしておくと、引火し火災を招いてしまう恐れもあります。換気扇やコンロ周りの油汚れを溜めないように、こまめにお掃除をしましょう。
3、ものが飛び出してこないように食器棚などの収納を見直す
東日本大震災の際、震源地から離れた東京でも食器棚から食器が散乱し、その始末に時間がかかったという報告が多く挙げられました。食器が落下する音と風景に必要以上のパニックに陥り、さらに食器などが壊れて床に散乱してしまうと避難をする際にとても「危険」です。
収納の見直しは防災対策の1つになるだけでなく、普段からの使い方を考えることによって食器の出し入れも楽になり、お掃除も楽にできるようになります。頭にぶつかってしまう可能性を考え、重い鍋などは腰より上の位置に置かない、必要以上に食器を溜め込まないように定期的に整理を行ったり、収納を定期的に見直すことが必要です。
こうした普段からの工夫で掃除もしやすくなり、さらに万が一の時の対策にもなり一石二鳥です。対策をしておくと、日々の生活も安心して過ごせることでしょう。
*2021年4月より一部サービス料金・表示方法を変更しております。
税込価格は少数点以下を切り捨てて表示をしておりますため、内部的な実際価格に伴い実際価格が数円単位前後する場合がございます。